女性のライフステージと女性ホルモンについて
女性は月経周期だけでなく、ライフステージ(思春期、性成熟期、更年期等)によっても女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が変化します。
女性ホルモンが働くのは生殖機能だけでなく、骨や血管、皮膚や粘膜、関節や筋肉、自律神経、免疫機能などにも作用し、女性の心身を守って
います。そのため、年齢や個人差によって心身ともに変化が起こりやすく、不調を感じることがあります。
ライフステージごとのからだの仕組みや変化を理解し、自分のからだと向き合いましょう。
思春期(10代~)
性成熟期にむけて、女性ホルモンの分泌量が急激に増加します。心身ともに大きく変化する時期です。性ホルモンの動きによって誘発されやすい
疾患や症状(月経困難症、PMS、子宮内膜症など)が増えてくる時期です。
性成熟期(20代~40代)
女性ホルモンの分泌量は安定しますが、妊娠・出産など環境が大きく変化する時期です。また、現代の女性は初経年齢の早まりや出産回数の減少な どにより月経回数が増えたことで、様々な月経随伴症状に悩まされている方が増えています。
更年期(40代半ば~)
女性ホルモンの分泌量が急激に減少するため、体が慣れるまでの間色々な不快症状が出てきます。また、生活習慣病のリスクが高まります。
女性のがんと検診について
女性特有の乳がんや子宮頸がんなどは、若年でも発症するリスクが高くなっています。
基山町では、毎年秋ごろに保健センターで婦人がん検診を行っています。
対象者…20歳以上の女性
検診間隔…原則として2年に1回
その他…新しく21歳になる対象者に対して、検診を無料で受けることができるクーポンを発行しています。
前がん状態と診断される方は20代~40代に多く、発症は30代後半~40歳代がピークです。
対象者…40歳以上の女性
検診間隔…2年に1回
その他…新しく41歳になる対象者に対して、検診を無料で受けることができるクーポンを発行しています。
乳がんの発症は30代から増加し始め、40歳後半~50歳代前半がピークです。
早めの受診を
体調の変化・症状の重さは個人差が大きく、一人で悩まずに相談機関の利用や医療機関の受診も検討しましょう。
また、がんは自覚症状が出てきてからでは手遅れになることもあるため、初期のうちに検診で見つけることが大切です。