教育長あいさつ
地域及び保護者の皆様方には、日頃より様々な面から本町教育並びに町内各小中学校の教育活動にご支援及びご協力いただいていることに深く感謝申し上げます。
近年、情報通信技術やAIの急速な進展に加え、異常気象による自然災害の増加など、先行きが不透明な時代となってきています。子どもたちの将来に関係する職業や働き方についても、技術の進歩や社会の変化で終身雇用や年功序列もなくなりつつあり、テレワークやリモートワークという働き方の誕生、副業やフリーランス、転職者の増加などで人材の流動性も高まるなど、以前とは大きく異なってきています。
一方、学校現場では、国際化、情報化の進展やGIGAスクール構想による1人1台端末の登場や教育のDX化、特別な支援を要する児童生徒の増加への対応やいじめ問題や不登校児童・生徒等への対応など、課題も様々です。
このように先がなかなか見えず、いろいろなものが変化していく中、本町では、すべての子どもたちにたくましく「生きる力」を育むとともに、ふるさと基山を愛し、誇りをもつことができる子どもたちを育てるため、令和7年度『基山町教育プラン』
を策定しました。
今年度の教育プランは、令和6年4月に改訂した第3期『基山町教育大綱』
の内容にそって、学校教育については、児童生徒に「生きる力(知・徳・体のバランスのとれた力)」の育成を目指すことと、特別支援教育を含む多様なニーズに応じた教育の推進を行うこと、教育を支える人材と環境の充実などに努めることとしております。
この教育プランの目標実現に向け、学校・保護者・地域・関係団体等の様々な分野の方々にご協力いただき、「オール基山で子どもを育てる教育力の高い町」を合言葉に各施策に取り組むこととし、今後、事業の進捗管理や評価を行うこととします。
これからの社会の変化に主体的に向き合い、よりよい社会の創り手となる児童生徒を育成し、子どもたちの未来を切り拓いていくために、教育行政が行う教育環境の整備や人的支援はもちろん、保護者の方々や地域の方々のご協力やご支援が欠かせません。
本町の子どもたちの教育に携わる者の全てが、その使命と責任の重大さを自覚し、常に研さんに努め、次代を担う子どもたちの教育をしっかりと推進し、教育行政の充実、発展に努めることができればと思います。
また、文化財行政では、基肄城跡保存整備計画に沿って国の特別史跡『基肄城跡』の保存・整備に努めるとともに、イベント開催や広報活動などで広く、積極的に特別史跡『基肄城跡』を含む文化財の魅力発信に努めてまいります。
令和7年4月1日
基山町教育委員会
教育長 柴田昌範