印刷用ページを表示する掲載日:2014年7月22日更新
ここに注目!!
圧巻の古代技術が見える水門跡
概要
基肄城には推定も含めて、4つの門跡があると考えられており、そのうち最も南にあたるとされる門が「南門跡(水門跡)」です。
南門は現在残っていませんが、水門の東側、アスファルトの舗装された道路付近に、出入りするための門があったと想定されています。
この西側には、長さ26m程の石塁が残っており、その途中には水門が築かれています。
基山町教育委員会では、石垣保存修理事業として、平成22年度より解体・積み直しとそれに伴う調査を実施しました。
調査の結果、平成24年度には、3つの通水溝が新たに発見されました。この発見により、これまで知られていた水門も含めると、同じ石塁に計4つの排水施設が存在したことがわかりました。
このような類例は、全国的にも珍しく、古代山城の構造や土木技術を探る上でも貴重な発見であるといえます。

【南門跡(水門跡)の位置】

【南門跡(水門跡)の位置(南上空より)】

【保存修理事業前の状況】