皆さん、こんにちは! 大字基山編集部です。
私たちが、基山町に移住してきた実体験をもとにお届けする、これから町への移住を考えている方に向けたレポート企画。以下の3点について、全3回の連載で紹介しています。

前回までに、基山町の子育て環境やライフスタイルについて、住んで分かったことをまとめました。
第1回目:「基山町の子育て、どんな感じ?」(https://www.town.kiyama.lg.jp/ijyu/kiji0032011/index.html)
第2回目:「基山町からのお出かけ先、マンネリ化しませんか?」(https://www.town.kiyama.lg.jp/ijyu/kiji0032046/index.html)
最終回となる今回は、「知りたい!基山町のご近所付き合い事情」です。
基山町に移住してきた私たちが、ぶっちゃけます!
とは言え、ご近所付き合いにはプライベートのことや人間関係などなど…ちょっと言いにくいことも含まれそう。そこで、基山町に移住してきた町民4名にご協力いただき、覆面座談会を開催しました。

| 移住歴 | 年齢 | 子ども | 出身 | 基山町に住んで一言! |
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キツネ | 6年目 | 40代 | 小学生 | 関東方面(田舎) | こじんまりして良い町。ほどよい距離感が魅力 |
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クマ | 3年目 | 40代 | 未就学児、小学生 | 九州北部 | 子育てには便利な町! 車の運転ができなくなる老後は、ちょっと不安 |
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トラ | 15年目 | 50代 | 大学生 | 九州北部 | 基山町は「福岡県基山町」! |
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ウサギ | 半年 | 30代 | 未就学児 | 関東方面(都会) | 「博多駅まで最短22分」だけど、時間帯によって違います |
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今回のお話は、あくまでも個人の体験や意見です。参考にしながら、基山町のリアルな暮らしぶりについて想像してみてくださいね。
ご近所付き合い、どうですか?
――実際に基山町に住んでみて、ご近所付き合いはいかがですか?
トラ:うちは新興住宅地で、日中は共働きの方が多いせいか、ご近所付き合いは想像していたほどはないですね。年末年始のご挨拶なども特になく…。個人的に仲良くなればまた別でしょうけど。
クマ:基山町内でも、地域ごとにご近所付き合いの温度差があると思う。私も比較的新しい住宅地に住んでいますが、おすそ分けなどモノのやりとりがあったり、ご近所の方が子どもを気にかけて、時には預かってくれることもあります。子育て世帯もそうでない世帯も、分け隔てなく、交流があります。
キツネ:ご近所さんがフレンドリーすぎて、シャイな子どもはちょっとしんどい思いをすることも(笑)。ちなみに私の住んでいる場所でも、玄関先に野菜がそっと置いてあったり、おすそ分けはよくあります。同じタイミングで引っ越してきた人たちで集まってるエリアは、境遇が似ていたり、お互いに「初めまして」だから仲良くなりやすいのかも。
ウサギ:自分の家の周りは、田んぼがほとんどの地域。ご近所さんの畑の一部を使わせてもらって、初心者ですが野菜作りもしています。うちにも、玄関先に野菜を置いていってくれる方がいますよ。
――基山町には親切な妖精さんが、結構いるんですね(笑)
キツネ、ウサギ:そうそう、野菜好きの親切な妖精さんが(笑)

クマ:今でこそ馴染めていますが、引っ越してきた時はやっぱりドキドキしました。よそ者だし、新参者だし、田舎だと思ってたし…不安で。だからこそ、ご近所さんと区長さんへの挨拶はしっかりやりました。実は転入届けを出した時、役場の方から「区長に挨拶に行くといいですよ」とアドバイスをもらったんです。挨拶に行ったら、近所に子どもが少ないからと「大歓迎だよ!」と。喜んでもらえて、安心しましたね。
※基山町は町内を17の「区」にわけて、区毎に自治会運営がなされています。呼び方は「1区」「2区」など番号で、町民同士の会話によく登場します。「家はどこら辺ね?」「3区です」「あー!○○の近くね?」など。
トラ:私のときは、引っ越しした当日に、区長さんがわざわざ訪ねてきてくれましたよ! 最初から、引っ越してくることを知ってたみたい。
クマ:うちもそう! 挨拶のときに、話が早かったです。
キツネ:転入者がいると、町役場から、その地区の区長さんや子どもクラブの代表に連絡が入るらしくて。町も、受け入れ態勢を整えようとしてくれているのかも。
※子どもクラブとは、基山町内の小中学生が地区ごとに任意で所属する子ども会のようなもの。

ウサギ:そういえば、引っ越してきて数日後にご近所の方が亡くなられて…。そしたら、「この辺のみんなが葬儀に集まるから、参加してくれたらいいと思う」と、親切に声をかけてもらえまして。今までそういう文化がなかったのでちょっと戸惑いましたが、出かけてみると、ご近所の方が会場運営のお手伝いに集まっていたんです。自分ができることはほとんどありませんでしたが、その場で挨拶などもでき、それから自然と町に溶け込んでいけたと思います。
一同:おぉ~~~!
ーー引っ越してきたばかりで、かなりディープな体験をされましたね。
キツネ:確かに、ご近所で亡くなられた方のご遺族をサポートする習慣があるエリア、ありますね。ご近所さんの冠婚葬祭に関わることって、都市部の方ではあまりないでしょうねぇ。
トラ:うちは、訃報の連絡だけ回ってくる感じです。冠婚葬祭に限らず、家族のお祝い事をご近所さんと一緒にする地域もあるみたい。場所によって、昔ながらの文化が残ってますよね。
区によって違う? 地域の交流
ーー区の話がでましたが、お住まいの地域ではどんな関わりがありますか?
クマ:回覧板は、空き巣や車上荒らしなどの防災・防犯情報も入ってきて、重宝しています。町内や近隣の不審者情報は、学校からの一斉配信メールのアプリでも連絡がきますよ。
ウサギ:え! うちの回覧板には入ってないですよ。
キツネ:区によって、回覧板の内容が少し違うかも。あと、区によって行事もさまざま。区内でお花見があったり、昔ながらの祭事があるところも、ありますよね。

クマ:基山町の御神幸祭(みゆきまつり)に参加する家は、すっごく大変だと聞きました。会社を休んで準備とか、親御さんも炊き出しや子どもの支度で早朝から夜まで忙しくされていて、話を聞くだけですごいと思う。
※御神幸祭は基山町の伝統的な祭事の1つ。参加できる地域は決まっています。
キツネ:私は、全町民が参加できる運動会…「町民体育大会」があることにびっくりしました!
クマ:福岡の方では、校区毎に運動会が開催されていましたよ。
ウサギ:昔住んでいた市の総合運動会は、一般の人が参加するようなものではなかったけど、基山町は子どもから高齢者まで全員が参加するような運動会で。驚きました。
キツネ:町民体育大会もそうですけど、家族に小学生が居ると子どもクラブを通じて地域との関わりが増えますよね。内容は区ごとでかなり異なりますが、季節行事や老人会とコラボして流しそうめんをしたり。区対抗のスポーツイベントもあるし。
トラ:うちの区は餅つき大会があって、世代間交流会のようになってますね。仕切り上手の区長さんだったら、地域のイベントが多くなるかも。
キツネ:シニアの方たちが、小学生の登下校の見守りをしてくださっていて、地域の方に守られているなぁと感じてます。町内のどこに住んでも、区との関わりは大なり小なり、ありますね。
まとめ
大いに盛り上がった覆面座談会を終えて感じたのは、やっぱり実際に住んでみないと分からないことは多いということ。一方で今回協力してくださった皆さんは、移住時期や住む場所がそれぞれ異なるものの、おおむね基山町での暮らしに満足されていました。

町内でも住むエリアや「区」によって、地域交流の頻度と密度は異なります。基山町への移住を検討されている方は、ぜひ基山町定住促進課で地元情報をしっかり聞き込んで、自分たちの求めるライフスタイルにあったお家探しをして欲しいですね。
大字基山編集部による全3回シリーズ、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。リアルな移住者の声を参考に、皆さんの新たな故郷として基山町が選ばれますよう願っています!
(大字基山)