WEB町長室 歴史まちづくり推進協議会の議事録とガイダンスセンター建設構想について(令和8年1月3日)
基山町歴史まちづくり推進協議会議事録、ならびにガイダンスセンター建設に関する町政運営および意思決定の在り方について、以下のとおり疑問を抱いています。
本協議会は、町の将来像と多額の公費支出を伴うガイダンスセンター建設基本構想を審議する場であるにもかかわらず、その実態は「熟議」や「政策選択」とは言い難いものです。
第1 議会審議との関係について
ガイダンスセンター建設と密接に関係する「基山町都市公園条例の一部改正案」は、12月議会において賛成7名、反対5名で可決されています。
一方で、本協議会の議事録が公開されたのは12月18日であり、議会での採決後です。
そこでお尋ねします。
•議会での採決に先立ち、議員の皆様には本協議会の議事録は共有されていたのでしょうか?
•もし提供されていなかったとすれば、十分な情報に基づく議会判断が行われたと言えるのか、町の見解をお示しください。
第2 協議会委員構成と審議の公正性について
協議会委員の中には、まちづくり関係団体の関係者が複数含まれており、協議会自体が「建設ありき」の構成になっているように見受けられます。
議事録を見る限り、事務局から住民説明会およびパブリックコメントの「報告」はなされているものの、それらを踏まえた実質的な議論はほとんど行われていません。
また、委員の一人から
「本当に必要なのか、町民としてピンとこない」
という、極めて本質的な疑問が示されています。しかし町側からは、
既存施設では代替できない理由、建設しない場合の不利益、他の選択肢との比較検討といった、政策判断に不可欠な説明は一切なされていません。
「次世代に伝える」「拠点にしたい」といった理念的説明に終始しており、行政計画としての合理性や必然性の検証が欠落しています。
さらに、慎重意見が存在するにもかかわらず、明確な賛否確認や採決を行わず、「異議がないようなので承認」という進行で結論が出されています。この手法は、合議体としての民主的正統性を著しく損なうものです。
「関係団体アンケートで80%以上が良い評価」とする結果を根拠の一つとしながら、その関係団体の関係者が審議・承認に参加している状況について、審議の公正性・中立性に問題はないと考えているのか、お答えください。
第3 財政的説明責任について
住民説明会では建設費を示せなかったにもかかわらず、パブリックコメントでは突如「概算1億3千万円」との回答が示されています。
しかし、その算定根拠、補助金が不採択となった場合の対応、将来的な維持管理費、町財政への中長期的影響について、協議会での説明や議論は一切確認できません。
多額の公費支出を伴う事業であるにもかかわらず、財政的検討を行わず「建設ありき」の結論に至った理由をお示しください。
第4 住民意見の扱いについて
住民説明会およびパブリックコメントでは、建設費、駐車場、規模の妥当性、町民意見の少なさなど、多くの疑問や懸念が示されています。
しかし議事録からは、これらの意見が整理・検討された形跡はなく、基本構想案は「大きな変更なし」として承認されています。
意見を「聞いた」ことと、意見を「計画に反映した」ことは全く別です。
多くの慎重意見が存在するにもかかわらず、それらを議論しなかった理由をお答えください。
第5 副町長発言の意味について
協議会終盤において、副町長が「町としてはこのガイダンスセンターを建設していくという方針を固めている」
と発言されています。この発言は、協議会が方針決定の場ではなく、既に決められた方針を追認・正当化するための場であったことを示すものではないでしょうか?
この発言の真意を明確にご説明ください。
第6 議会における反対意見への対応について
12月議会では、一般質問において2名の議員がガイダンスセンターを取り上げています。
また、都市公園条例の一部改正についても賛成7名、反対5名と拮抗し、7名の議員が討論を行っています。
この状況は、なお十分な議論が尽くされていないことを示していると考えます。
それにもかかわらず、議論を深めることなく計画を推し進める理由についてお答えください。
https://youtu.be/wMssqJbQAE4?si=CoCUn1q03pGxK0oi
40分37秒~
第7 情報公開の姿勢について
11月中旬に公開された住民説明会およびパブリックコメントへの町の回答が、12月末には非公開となっていることを確認しました。
一度公開された行政情報を短期間で非公開とした理由をお答えください。
また、これらの資料を再度公開する考えがあるのか、併せてお示しください。
以上、回答をお願い致します。
A.回答(令和8年1月30日)
質問1~7について回答させていただきます。
第1 議会審議との関係について
基山町歴史まちづくり推進協議会の議事録は、12月議会終了後の12月18日にホームページに公開しましたが、町議会には、ガイダンスセンターについて5月と8月に議会全員協議会、9月に議会勉強会を開催していただきました。12月議会におきましても、住民説明会及びパブリックコメントの結果、事業費、ガイダンスセンター基本構想等を提出し、ご説明させていただきましたので、ご理解いただいて十分な情報に基づく議会判断が行われたと考えております。
第2 協議会委員構成と審議の公正性について
基山町歴史まちづくり推進協議会は、基山町歴史的風致維持向上計画の実施に伴う審議を行うため、大学教授、文化財保護審議会、観光商工、町づくり団体、区長会、基山町、佐賀県、国交省(オブザーバー)で構成されています。まちづくり団体だけでなく、様々専門的立場でご審議いただいておりますので、公正性に問題があるとは考えておりません。
「本当に必要なのか、町民としてピンとこない」との発言につきましては、「まだ町民に必要性については十分には分かっていただいていない面もあるとのご意見で、町の宝である国の特別史跡基肄城跡史跡を次世代に繋げていくという思いを伝えていけば、納得いただけると思う」という趣旨でしたので、委員がその必要性を否定していたものではないと認識しております。
また、計画の合理性が欠落しているとのご指摘ですが、ガイダンスセンターの建設につきましては、平成30年に策定された基山町歴史的風致維持向上計画において、歴史的風致維持向上施設として位置づけており、この計画に基づき適切に事業を推進しているところです。
第3 財政的説明責任について
住民説明会では、資材高騰等もあり実施設計をしないと金額の提示は難しいと判断しましたが、その後パブリックコメントにおきましても同様に建設費について説明を求められましたので、町が想定している概算の建設費をお示しさせていただきました。
基山町歴史まちづくり推進協議会は、基山町歴史的風致維持向上計画の作成・変更及び計画実施に係る審議をいただく法定協議会ですので、財政的検討を行うものではありません。ガイダンス基本構想については、計画内容について専門的並びに住民の視点で審議いただきご承認いただいたものです。
第4 住民意見の扱いについて
住民説明会およびパブリックコメントで出された、建設費、駐車場、規模の妥当性等については、対応方法も含め丁寧に回答させていただきました。
歴史まちづくり推進協議会は、会議資料を開催の1週間前にお渡しております。したがって、住民説明会やパブリックコメントでいただいたご意見への回答は、事前に委員の皆様にご確認いただいております。質問や意見に対する町の回答をもとにガイダンスセンター建設基本構想をご承認いただいたものと考えております。
第5 副町長発言の意味について
ガイダンスセンターを建設する方針は、平成30年に策定された基山町歴史的風致維持向上計画において、歴史的風致維持向上施設として位置づけられております。この計画に基づき、建設場所及び規模等についてまちづくり基本条例に基づき町民の意見を聞きながら、ガイダンスセンター建設基本構想を策定し、協議会において承認を受けたことで町として建設を計画にしたがって進めていくことを最後のあいさつで述べたところです。
第6 議会における反対意見への対応について
町議会へは、5月と8月に議会全員協議会、9月に議会勉強会を開催していただき、内容等について詳しくご説明させていただきました。12月議会で賛成多数で可決いただきましたので、今後は、町民の期待に応え、充実した施設となるよう事業を進めてまいります。
第7 情報公開の姿勢について
住民説明会及びパブリックコメントの回答をホームページで公開しておりましたが、公開の期間を12月末としておりました。まだ公開しておくべきだという今回のご意見を受けて、3月31日まで公開期間を延長しております。