WEB町長室 児童館の設置及び町内団体情報発信のワンポータル化について(町政意見箱)(令和7年9月3日)
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現在、基山町内には町役場付近に子育て支援センターが、また、憩の家に多世代交流広場がありますが、小学校高学年期~高校生が安心して過ごせる場は、まだ少ないと感じています。
図書館の自習スペース、フリースペースも場所と時間が限られており、気軽に利用することが難しいのではないかと地域の子どもたちを見ていて感じることです。
子どもの第三の居場所として、複数の団体が非営利で活動しています。公設の児童館の設置が困難であるならば、それら団体への支援や委託を町として行うべきと考えています。
教育委員会、こども課、そして町長のお考えをお聞かせください。
(2)
町内、こども食堂やフードパントリー開催情報は、現状、それぞれの団体の発信をキャッチしないと受け取れない状態です。
学校だよりや図書館だより、社会福祉協議会の発信もそれぞれの団体での広報活動に依存しています。
なので、利用したい人はそれぞれで情報を取得せねばならず、結果、必要な情報にたどりつけずにいる人もおられます。
そこで、町にお願いしたいのは、これら団体の広報内容を一括で発信するサービスの提供です。LINEでの広報や情報提供は成功している町ですので、福祉関係や民間ボランティア団体からの発信内容をワン・ポータル化し、広く町民に情報が行き渡るサービスの提供をお願いしたく存じます。
成功事例として大野城市社会福祉協議会LINEサービスがございます。どうぞご参考になられますようお願い申し上げます。
支援を必要としている人ほど、支援につながるための情報にたどり着けないものです。基山町民すべてが必要な支援につながる未来を夢見ております。
A.回答(令和7年10月28日)
(1)
子どもの第三の居場所として、公設の児童館の設置計画はございませんが、基山っ子みらい館の子育て交流広場において「プレイルームの開放」「子育てコンシェルジュ・育児相談」等を実施しており、主に就学前の児童及び保護者の交流等を図っています。いただいたご意見を参考に、子育て交流広場の更なる充実を図れる事業内容を検討いたします。
図書館の利用については、開館時間中であれば時間制限なくご利用いただけます。その他、フリースペースとして福祉交流館2階の交流広場を19時まで開放しておりますが、利用時間の延長について今後検討してまいります。
不登校など学校へ行きづらい児童生徒への支援として、保健センター2階に教育支援センター「まいるーむ」を設け、月曜日から金曜日まで開所しています。学校内にも、基山小学校の「さくらルーム」や中学校の「相談室」を設け、学習支援や生活面での相談支援を行っています。
また、昼間働いておられる家庭の児童を対象とした放課後児童クラブを町内の各小学校区で整備し、放課後の安心・安全な居場所の確保にも努めております。さらに、遊びや体験を通して子どもが安心できる居場所を提供する「子どもの居場所づくり教室」も月1回程度実施しています。
なお、子どもの居場所づくり事業者への支援としましては、令和7年度は地方創生臨時交付金を活用し、食料費負担を軽減するため30万円の給付金支給を行っています。
今後も、関係機関と連携しながら、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりに努めてまいります。
(2)
ご紹介いただきました大野城市社会福祉協議会のLINEサービスを拝見いたしました。子育て情報に特化した分かりやすい情報発信が行われており、大変参考になりました。
本町では、町公式ホームページ内に子育て支援のポータルサイト「きやま子育てお手伝いサイト」を設置し、子育てに関する各種情報を集約して掲載しております。
また、LINEやInstagramなどのSNSを活用し、幅広い行政情報を発信しています。特にLINEでは、関心のある分野を選択して受信できるため、子育て関連の情報のみを受け取ることも可能です。今後も、子育てポータルサイトのさらなる活用を図り、支援を必要とする方に必要な情報がより確実に届くよう、引き続き取り組んでまいります。