
車で10分も行けば便利がいろいろ。なのに、日々の暮らしは、自然がいっぱいです。
富山出身の岩永さんは、大学で東京へ、その後、大阪やパリでの海外暮らしなども経験。友人がやっていた「地域おこし協力隊」という仕事に共感して、まずは、自分が関わってみたい場所を探すことからはじめたそうです。
奄美大島からスタートして九州各県をめぐる間に、気になったのがここ基山町。決め手は、「そこそこ都会な立地」だったとか。車で5分もいけば近隣の大型商業施設に行けるし、九州最大の繁華街”天神”や”博多”へも数十分で出かけられるアクセス。田舎すぎないロケーションに、可能性を感じているそうです。
基山に移り住んでから感じるのは、その利便性もありますが、暮らしのすぐ側に山があるという心地よさ。決して山登りが好きなアウトドア派でない岩永さんですが、毎日、何気なく山を眺められる暮らしに住みやすさを感じているそうです。

商店街にあたらしいにぎわいを生み出す活動を
地域おこし協力隊の拠点は、商店街の空き家を再利用したスペース。
自然といろんな人が集まる場になっているそうで、午前中には赤ちゃんがいたり、午後からは空いた時間に仕事をする人がいたり、さまざまな活用がされています。
岩永さんの取り組みのひとつが、商店街のにぎわいづくり。「基山おさんぽマルシェ」もそのひとつです。商店街のアーケードを利用して、手作り作家の雑貨市を開催しています。だんたんと認知もあがってきたようで、出展者も、参加者の数も増加中。基山町の新たな”にぎわい”となっているようです。